誤変換の夢

プロフィールに職業を書く欄があった
始め無職と書いた
気恥ずかしくなり無色と書き直してみた

なるほど、これはいい
色即是空な感じで
色事のない僕らしく

よくない
大衆浴場が大衆欲情に
宗教が集狂になったらどうする

当たらずとも遠からずな……って
しかしだ

意識的になされた錯乱から
真実を拾ってくることは

うまく書けた後は反響に耳を澄ます
賞賛、安堵、呪詛、扇情

気づけば午後十時
これ以上は貪りの心であろう
そう言って床に就く

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