放心したい

こう困難な時代が続くと
人は判断を他人に放り投げたくなる

それも誰もがそろって一斉に
ひれ伏せる人を探してしまう

僕はそれが嫌だった
何たる知性の敗北か

しかし選択の自由は重荷なのかもしれないのだった

夕飯何が食べたいと聞いたとき
なんでもいいと返ってきたときのいらを
思い出していただきたい

あるいはデートどこ行きたいを聞いた時の
どこでもいいを

なんでもいい、しかし私の気に入るものを
ダメ出しだけは飛んでくる
そんな僕らの悲しい気持ち

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